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生後2ヶ月。抱っこしたら寝るのに、置くとすぐに起きちゃう赤ちゃんの気持ち


背中スイッチ発動?置いたらすぐ起きる赤ちゃんの気持ち

抱っこで寝ていたと思って、置いたら、うぎゃーと泣いては、また抱っこの繰り返し。

こんなお悩みがあるママも少なくありませんね。

私も長男が赤ちゃんの頃はよくこの背中スイッチが発動していました。




背中スイッチと呼ばれるこの現象。抱っこで安心して眠った赤ちゃんが、布団に背中がついた瞬間に目を覚まして泣き出すのは、生後2ヶ月頃の赤ちゃんには本当によくあることです。



赤ちゃんにとっては、温かいパパやママの体から、冷たい・固い布団に移動することで「急に環境が変わった!」と不安を感じてしまうのが主な原因です。

また、この時期はモロー反射(光や音、体の変化でビクッとなる原始反射)が強く、姿勢の変化にも敏感に反応します。



いくつか改善策と工夫をご紹介します。すべて試す必要はありませんので、赤ちゃんに合いそうなものから試してみてくださいね。



「背中スイッチ」対策と改善策

1.深い眠りに入るまで待つ

抱っこで寝た直後は、まだ眠りの浅いレム睡眠の可能性が高いです。浅い眠りのうちに置くとすぐにスイッチが入ってしまいます。

  • 目安の時間待つ: 赤ちゃんが寝入ってから15分~20分ほど抱っこを続け、完全に体が脱力して、呼吸が安定し、手足に力が入っていないノンレム睡眠(深い眠り)に入ってから下ろすようにしましょう。

  • 腕の重さで確認: 赤ちゃんの腕を持ち上げて、ストンと力が抜けるようなら深い眠りに入っているサインと言われます。




2.温度と姿勢の変化を最小限にする

赤ちゃんが感じる「急な変化」を減らす工夫です。

  • 布団を温めておく: 下ろす前に、寝かせたい場所を少し温めておき、人肌との温度差を少なくしてから、赤ちゃんを下ろしましょう。

  • おくるみ・スワドルを活用する:おくるみで包んで抱っこし、包んだままそっと下ろします。温もりと、包まれた安心感(子宮の中にいた時のような感覚)が持続しやすくなります。モロー反射による手足のびくつきを防ぐ効果もあります。

  • Cカーブをキープする: 抱っこされている時の背中が丸まった姿勢(Cカーブ)は赤ちゃんにとって安心できる姿勢です。

    授乳クッションや、寝かしつけ用のクッションを使い、そのクッションごとそっと布団に下ろすのも有効です。





3.下ろし方の工夫

布団に背中がつく瞬間の刺激を和らげることがポイントです。
  • 横抱きから着地: 横抱きから、まず赤ちゃんのお尻や頭からゆっくりと布団につけ、背中を最後に布団につけるように、そっと優しく下ろします。
  • 密着を保つ: 下ろした後もすぐに手を離さず、しばらくの間赤ちゃんの胸や背中に手を置いたり、覆いかぶさるように密着して、抱っこの温もりや安心感を残します。
  • 鼻息の活用: 赤ちゃんの顔の近くにパパやママの顔を寄せ、鼻息をそっと吹きかけると、「まだ抱っこされている」と錯覚して寝続けてくれる、という裏ワザもあります。ちなみに、私は口でシューシューと言い、ホワイトノイズのような音を出していましたよ。


4.ねんねルーティン(入眠儀式)の確立

生後2ヶ月でも、寝る前の決まった流れを繰り返すことで「これから寝る時間だ」と認識し、安心して眠りに入りやすくなります。
  • 例: 授乳 →おむつ替え → 絵本の読み聞かせ/子守唄 →おくるみに包む → 寝床に置く
  • 毎日同じ時間に、同じ順番で、静かな暗い環境で行うのがポイントです。  


最後に

赤ちゃんが抱っこでしか寝てくれないのは、それだけパパやママの抱っこが安心できる証拠です。背中スイッチが発動して泣いてしまっても、どうかご自身を責めないでください。


この時期は一時的なものです。「今は抱っこしてあげる時期なんだ」と開き直って、赤ちゃんの寝息と温もりを味わう時間だと気持ちを切り替えることも大切です。


もし、寝かしつけに疲れを感じているようでしたら、抱っこひもを活用して寝かしつけた後、密着したまま家事をしたり、少し休憩を取るのも良い方法です。