突然ですが、これ私の第二子がお腹にいた頃の写真です。
(顔がアンパンマンみたいなので隠してます(笑))

赤ちゃんがいるお腹に長男を乗せていることも今となっては大問題ですが、ここで注目してほしいのは、この時の私の姿勢です。
思いっきり、腰を反っていますよね
いわゆる、
反り腰というやつです
また、妊娠中はお腹の重みが前にかかっていくので、バランスをとるために背中は丸まって猫背にもなりやすくなります
反り腰になると骨盤の傾きが写真のように前に傾きます(これを骨盤の前傾と言います)

反り腰で骨盤も前傾になると、いろいろと問題が出てきます
ひとつは「腰痛」
これは、産前に関わらず産後も同様です
妊娠時、お腹の赤ちゃんがいるとなかなかお腹の力を意識しずらいものですが、さらに反り腰でお腹を使うことが難しくなり、その分、腰背部が頑張って働くため、腰痛になりやすくなります。
産後の下腹ぽっこりもこれが原因です。
もうひとつは、
インナーユニットの低下です。
インナーユニットとは、横隔膜(おうかくまく)、腹横筋(ふくおうきん)、多裂筋(たれつきん)、骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)の4つの筋肉で構成された、腹腔を覆うインナーマッスル(深層筋)です。
※お腹まわりを囲む筋肉の箱のことを「インナーユニット」といいます。
妊娠中はお腹の赤ちゃんが大きくなるにつれて、骨盤庭筋群がダメージを受けやすくなってきます。
それが原因で
「尿漏れ」に悩まされる方も少なくありません...。
インナーユニットは、体幹の安定や姿勢の保持、内臓の保護、予備動作など、さまざまな役割を担っています。
このインナーユニットを自然に働かせるために大切なのは、、、
「正しい姿勢」「骨盤の位置(ニュートラル)」です。
骨盤が前に傾きすぎない(前傾)、後ろに傾きすぎない(後傾)。
まずは骨盤はまっすぐに起こすことが大事です。これを骨盤のニュートラルと言います。

早速、ご自身でも骨盤の位置を確認してみましょう♪
位置を確認する際に指標となるポイントが2つ。
★腰骨の骨
★恥骨(おまたにある骨)ここを写真のように手で三角形を作って覆ってみます

この三角形が横で見た時に、床に垂直にある時が一番、コアが働きやすい。つまり、ニュートラルポジションです。
これが、腰骨が恥骨より前にあると、前傾になり、骨盤底筋が働きません。逆に後傾でも同じです。
座った時でも同じように、骨盤をしっかり起こして、座骨(ざこつ)で座ります。(骨盤を後ろに倒して仙骨で座らない。腰痛の原因に。)
さらに、頭を上から引っ張られているようにすると自然と姿勢も良くなります。
(姿勢を良くするというと、変に肩に力が入りやすくなりますので、それよりも頭上を上に引っ張るイメージだと力みなく自然な姿勢になります。)
骨盤がどの位置にあるかで、身体の使い方が全然変わってきますし、コアの働き方が変わってきます。
ここを意識するかどうかがとっても大切です。
妊娠中はお腹の赤ちゃんの心地よい部屋(子宮環境)を作るのにも役立ちます。強いては、安産にも影響があります。
妊娠期から、気をつけていると、産後の回復も違ってきます。
産後も意識することで、無駄なところに力が入り過ぎず(筋肉のオーバーワーク)、腰痛、肩こり等不快な症状も軽減できます。強いては、楽な子育てに繋がります。
産前産後のマッサージのひとつの目的は、このオーバーワークな筋肉をゆるめていくことです。そうすることで、インナーがより意識しやすくなります。
産後15年経って、人に身体に触れ、ようやく自分のカラダの癖に気づいた私ですが、数年前より姿勢を意識し始めたお陰で少しずつ体が変わってきました。とは言え、まだまだ癖がありますので、ひとつひとつ改善している最中です。

早い段階から、意識付けをすると身体の変化も早いです。
産前産後は、ホルモンバランスの変化もあり、身体の変化が大きいですが、この機会にご自身の身体を見直すチャンスだと思います。
ぜひぜひ、一緒に子育てしやすいカラダ、強いてはおばあちゃんになるまで元気なカラダ作りをしていきましょう♪