産後すぐの産褥期に安静が必要なわけ
当産前産後訪問ケアの中で、産後すぐの産褥期の回復トリートメントをご利用される方が一番多いです。
そして、そんな産後のお母さんが良く口にするのが、
「安静が必要っていうけれど、安静ってどうしたらいいかよくわからない」
そうですよね。私も息子を出産後は、意外に身体が動けていたので、少しなら大丈夫かな?と多少の家事をやったりと動いていました。
そももそ、安静にする理由ってなんでしょう。
【産褥期に安静が必要なわけ】
出産後、赤ちゃんを育んでいた子宮は元の大きさに戻ろうと収縮します。この子宮の回復には通常6〜8週間かかると言われています。子宮が元の状態に戻るためには、身体を休ませることが不可欠です。
妊娠中に増加したホルモンが急激に減少し、代わりに母乳を作るホルモンが増加します。この急激な変化は、精神的にも肉体的にも大きな負担となり、産後うつの一因にもなり得ます。安静にすることで、ホルモンの急激な変化による不調を和らげることができます。
出産時に、赤ちゃんが産道を通るために骨盤周りの靭帯が緩みます。この緩んだ靭帯が完全に元に戻るには時間がかかります。安静にせずに無理をすると、骨盤の歪みが定着し、腰痛や股関節痛などの不調につながる可能性があります。
そして、ここでいう安静というのは、横になるということ。
私もそうでしたが、激しく動かなければそれも安静だと勝手に思っていました。
立っているだけで、重力が働き子宮にも靭帯の回復の妨げになります。
最低限の赤ちゃんのお世話以外は横になって安静にすることが大切なのです。
とは言え、上にお子さんがいるとなかなかそうもいかないですよね。
できる範囲でご家族や外部のサポートを受けながら、極力無理しないように過ごして下さい。
当サロン産後回復トリートも産後の身体の回復を促し、不調を予防するためにお役立て頂けます。
実際、みなさま、受けた後は血流も良くなり、全身の滞りがスッキリして、背中のハリや足の重だるさがスッキリされています(^^♪
産後、起きる時に腹筋に力が入らなくなるわけとは?
産先日、産後まもないお母様からこんなメッセージを頂きました。
朝起きる時に腹筋に力が入らなくなり、上半身を支えるのが難しくなりました。
これ、どういうことかと言いますと、妊娠中からお腹が大きくなると、お腹の筋肉や、姿勢を保つインナーマッスル(下記イラスト参照)が弱くなります。
また、産褥期は、子宮を支える靭帯が出産によって伸びた状態になり、回復には約6週間かかります。
お腹に圧をかけて負荷をかけるようなことも避けた方がいいです。
その為、産褥期は、できるだけ安静にというのは、横になるということです。
立っているだけでも、座っているだけでも重力が内臓や子宮にかかります。
とはいえ、サポートがあまりなかったり、どうしても上の子がいて、なかなか安静にできない状況もあるでしょう。
【超安産で産まれました!お客様からの嬉しいメッセージ】
産まれてほやほやの赤ちゃん♡ 可愛すぎます(^^♪
21週の頃から定期的にケアをさせて頂きましたマタニティ様より、嬉しい出産報告を頂きました。
ぶんさん、こんにちは。
昨日無事に赤ちゃんが産まれました。
お陰様でとても安産でした!
入院してから4時間で、超早く産まれました!
呼吸法など教えてくれて、すごく助かりました。
産後ケア施設から戻ったら、また産後のサポートもよろしくお願いします!
初めて伺った際は、反り腰、前足部重心の反り腰(骨盤前傾)タイプさんでした。
腰痛と骨盤周り、仙骨痛と肩こりが気になるとのこと。
オールドライで、腕ストレッチ、背骨調整もして赤ちゃんの空間作りもさせて頂きました。
さらに次のケアまで、セルフケアとしてしてご自宅でも取り組んで頂くようお伝えしました。
そして、1ヶ月後の2回目のケア
ご自身の意識もすばらしく2回目のケアでは、反り腰だった骨盤の前傾もほぼ中間位置に!!
合わせて巻き肩も前回より落ち着いていました。
お腹の呼吸をすると横隔膜がしっかり使われるので、首・肩回りのガチガチも軽減されますね。
2回目のケア後は姿勢が前回よりさらに整い、赤ちゃんがより高い位置にコンパクトになりました(^^♪
このままこの位置をできるだけキープできるよう、もうひとつセルフケアをお伝えしました。
臨月になると、だいぶお腹も大きくなってくるので、腹横筋というお腹の深層の筋肉が伸びて使いずらくなりますので、合わせて理学療法士さんオススメのさらし巻きケアも入れました。
産後骨盤トータルケアのお客様の変化
また、身体を整える施術だけでなく、気持ちいい~と思える心も喜ぶような至福の施術を心がけています♡
産後忙しいママだからこそ、心地よいと思える感覚と自分を大切にされているという感覚を持って頂きたいからです。
さらに、寝不足続きで自律神経が高ぶりやすい産後は副交感神経を優位にさせることも、睡眠の質を上げるためにとっても大切だと思います。
一般的な骨盤矯正と大きく違うのは、ただ整えるだけでなく、心地よさをプラスした施術です。
お子さんが途中で泣いてしまって、周りのお客さんに迷惑をかけてしまうのでは?と気にする必要もありません。
まずは、オーバーワークしている過緊張にある筋肉をオイル・指圧・ストレッチをMIXしてゆるめていきます。
ぶんさんの施術は、毎回その日限りではなく、何日も持続して体が楽になり、本当にありがたかったです。
自分でケアしただけでも戻りが良くなるようになったので、これからも教えて頂いたことを継続していきたいと思います。
あと、この写真を昨晩夫に見せたら姿勢の変化に驚いていました!!!
本当にありがとうございました(^^♪動くと骨盤周りが痛いわけとは?
産後のお母さんから良く耳にするのが、骨盤周りの違和感や不安定感。
「寝返りした時に、右の骨盤あたりが痛い」とか
「歩く時に骨盤?お尻の上あたりが痛い」と訴える方も少なくありません。
実際、妊娠中に急に片方の骨盤がぴきっと痛くなり、歩けなくなったという方もいらっしゃいました。
産後は少しずつ仙腸関節と恥骨結合のゆるみは戻っていきますが、出産後もしばらくは子宮は大きいままなので、安静第一と言われる産褥期に無理して立ったり座ったり動いていると、まだ弱っている骨盤底筋や腹横筋といったインナーマッスルに重力がかかり負荷がかかります。