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2025/11/14

【妊産婦セラピストが教える安全で効果的なマタニティ腰痛セルフケア(骨盤ベルト編】

前回の記事で腰痛の原因が分かったところで、今回は具体的な対策です。

ただし、妊娠中の体はデリケート。自己判断での過度なマッサージや運動はかえって危険です。



また、体調がすぐれない時、お腹がはりやすい時はやめておきましょう。


安全性を最優先したうえで、原因別(ホルモン性・姿勢性)に効果の高い即効セルフケアと日常生活での予防法を厳選してご紹介します。


今日は、骨盤をサポートする骨盤ベルトについてお話します。



🔹 ケア①【骨盤安定】グラグラ骨盤を支える「骨盤巻き」


グラグラ感がない方は必ずしもする必要はありません。代わりに腹帯は特にお腹が大きくなる妊娠後期には着けることをオススメしております。



また、骨盤体操でしっかりとご自身のインナーを鍛えることも大切です。

(むしろ、インナーを鍛えることをフォーカスしたいくらい大事なセルフケアです)


骨盤底筋体操についてはこちらから★★★



目的: ホルモンの影響(リラキシン)で不安定になった骨盤を一時的に安定させる。




骨盤を締める位置に骨盤帯やサラシを巻く。





骨盤ベルトの役割

★骨盤の安定(仙腸関節と恥骨結合のサポート)

つける時のポイント
①つける位置は腰骨の下

②強く締めすぎない。手のひら1枚入る程度。
寝た状態で装着する。(立ったまま装着すると赤ちゃんが下がった状態でつけることになり、お腹の張りにもつながる可能性がある。)



当サロンのマタニティケアでは、セルフケアについてもお伝えしておりますので、一緒に確認しながら進めていきますよ。



  次回は腹帯についてご紹介させて頂きます。






2025/11/13

【セラピストが解説】マタニティ腰痛はなぜ起こる?妊娠週数ごとの3大原因とメカニズム」】

今、腰の痛みやだるさで夜も眠れないほど辛い思いをしていませんか?それ、妊娠中の自然な変化なんです。



最近、マタニティさんからのお問合せが増えてきました。



みなさん共通して、「腰がとにかく痛い」「歩くのも辛い」と腰の痛みを訴える方ばかりです。


このマタニティ期の腰の痛み、ただ赤ちゃんの成長と共にお腹が大きくなってきただけではないのです。


マタニティ腰痛の本当の3大原を、週数ごとの体の変化とともに分かりやすく解説します。

マタニティ腰痛の3大メカニズム


 原因①【ホルモン性】骨盤の土台を緩ませる「リラキシン」の働き

出産時に赤ちゃんが通りやすいよう、骨盤周りの靭帯や関節(仙腸関節、恥骨結合)を緩める女性ホルモン。


このホルモンは妊娠初期から分泌され始めるため、「まだお腹が目立たないのに腰が痛い」ということが起こります。


結果: 土台である骨盤が不安定になり、それを支えようと周りの筋肉(特に腰やお尻)に過度な負担がかかります。


原因②【力学的】重心の変化と「反り腰」による筋肉への過緊張


妊娠中期以降、お腹が大きくなり体の重心が前へ移動します。


バランスを取ろうと無意識に上半身を後ろに反らす、いわゆる「反り腰(腰椎の過度な前弯)」になりやすくなります。


結果: 腰の奥の筋肉や背筋が常に緊張状態となり、血行不良や硬直を引き起こし、痛みが悪化します。




 原因③【循環・インナーユニット】血行不良と筋力の低下


巨大化した子宮が骨盤内の大きな血管(特に下半身への血流)を圧迫し、血行が悪くなる。血行不良は筋肉の緊張や冷えを招き、痛みを増幅させます。


インナーユニットの機能低下:お腹が引き伸ばされることで、体幹を安定させる腹横筋(インナーマッスル)の働きが弱くなります。


お腹の重さで骨盤底筋群が常に引き伸ばされ、体幹の安定性がさらに失われ、これにより、腰を支える力が弱まり、腰痛が発生しやすくなります。





マタニティ腰痛は、あなたの体が赤ちゃんのために懸命に変化している証拠です。

ご自身の変化を理解し、不安を和らげましょう(^^♪





当訪問マタニティケアでは、今の腰の痛みを和らげながら、弱ってくるインナーマッスルを鍛えるセルフケアをお伝えしています。


下記は、定期的にケアさせて頂きました27週のマタニティさん。


姿勢の偏りもあり、腰がお辛そうでしたが、インナーマッスルが意識できるようになり、腰痛も和らいできたようです。





また、お腹の深層の筋肉である腹横筋をサポートするさらしもお使い頂きました。




さらしは、普通の腹帯より、その人の身体に合わせて巻けるので、フィット感が違います。



産後の腹直筋離開の防止にもなりますので、ぜひ、マタニティ期からお試し頂きたいアイテムです(^^♪





2025/11/10

あなたのせいじゃない! 産後のホルモンが引き起こす「夫婦間のイライラ」の正体

産後、パートナーに対してこんな想いはありませんか?

  • 夫も赤ちゃんのお世話を手伝ってくれる。それなのに、イライ
  • 夫が帰宅した瞬間に、なぜかイライラが爆発する
  • ソファで寝ている夫を見て、理由もなく涙が出た…




頑張り屋のママほど、このイライラで自分を責めてしまいますね。


「もっと優しくしなきゃ」「こんなことで怒るなんて心が狭いのかな」と。



でも、大丈夫。それはあなたの心が狭いせいではありません。


このイライラの正体は、あなたの体内で起きている「ある変化」が深く関わっています。


この記事を読めば、イライラの原因を理解し、少し心が軽くなります。



イライラの真犯人! 産後ホルモンのジェットコースター

◎2つの大物ホルモン「プロゲステロンとエストロゲン」の急降下


妊娠中、心と体を守ってくれていた女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が大量に分泌されていました。


それが、出産後、これらのホルモンが一気にジェットコースターのように急降下し、生理前のPMS(月経前症候群)よりも大きな精神的な揺らぎを引き起こします。


この急激な変化こそが、感情のブレーキが効きにくくなっている最大の原因でもあります。
なので、イライラさんは「心の病気」ではなく、このホルモンの仕業なのです。


◎ 「愛情ホルモン」が逆効果に!? オキシトシンの誤作動


授乳中やなどに分泌される別名「愛情ホルモン」とも言われるオキシトシン。


赤ちゃんへの愛着を深める大切なホルモンですが、このオキシトシンは警戒心や排他的な感情も高める作用もあるんです。


これにより、外部(特に夫)に対して「この人は家族を守るのにふさわしいか?」と無意識に厳しくチェックし、思い通りにやってくれなかったり、育児に協力しない夫のイライラが募ります。


つまり、夫へのイライラは、実はあなたが赤ちゃんを守ろうとする強い母性からきているのです。
 


そして、このホルモンに加えて、慣れない赤ちゃんのお世話と睡眠不足も感情コントロール能力を著しく低下させています。




自分を責めずに、心を楽にする3ステップ


Step 1: 物理的な負担を「手放す」ことから始める

完璧主義を卒業: 「自分でやった方が早い」という考えを捨て、「完璧な家事」より「心の平穏」を大事に。


具体的に頼む: パートナーに頼むときは「察して」ではなく、具体的なタスク、ゴミ出しをする、洗濯物を畳む等、できそうな仕事から具体的に頼む。



Step 2: 思考をストップ! 一人で静かに「ガス抜き」をする

イライラ時のルール: 感情的になっているときは、パートナーから距離を取ることを提案。「今、話すと喧嘩になるから、5分だけ一人にするね」と伝えて、別の部屋へ移動する。また、ホルモンのせいで今イライラしていることを伝えても◎


ガス抜き方法: 短時間でできるリセット法(深呼吸、温かい飲み物を飲む、好きな音楽を1曲だけ聞く、など 自分のご機嫌を取る。



 Step 3: 「頑張っている自分」を言葉にして認める

自己肯定感を取り戻す: イライラしているのは、あなたが家族のために必死に頑張っている証拠であることを伝える。

ねぎらいの言葉: 夫からのねぎらいを待つだけでなく、自分で自分に「今日もよく頑張ったね」「えらいぞ、私」と声をかける。




産後の訪問ケアもそんなイライラな気持ちを心と身体の両面からゆるめるのに一役かってくれますよ♪


お母さんが元気になれば、家族の巡りも良くなりますね(^^♪








2025/11/08


「抱っこ」で固まった肩・腰をリセット!マッサージはただの贅沢ではありません。


「夜中の2時。ようやく寝たと思ったら、今度は3時に『ふぇっ…』という声で飛び起きる。


朦朧とした意識で抱き上げ、トントンしながら『早く寝て』と願ってしまう自分に、罪悪感を感じていませんか?




 

  • 頭が常にぼーっとして、何をしても集中できない
  • ちょっとしたことでイライラしてしまい、自己嫌悪に陥る
  • 夜が来るのが怖くて、夕方から憂鬱になる

 


産後の夜泣き対応は、世界で一番過酷な肉体労働です。 眠れていない身体で、一日中小さな命を守り続ける。そのつらさは、経験した人にしかわかりません。



『眠れないのは仕方ない』なんて思わないでください。あなたの身体と心は、今、十分すぎるほどの悲鳴を上げているのです。




お母さんご自身の 「寝不足」と「緊張」がセットになることで、身体は常に戦闘モード(交感神経優位)にあります。


この状態では、ますます眠りが浅くなります。





全身のオールトリートメントで滞った血流を改善し、身体の奥に溜まった疲労物質を排出します。身体も芯から温まります。





カチコチの首・肩・背中: 長時間の抱っこや授乳で酷使された筋肉を、トリートメントとストレッチで奥深くから丁寧にゆるめます。





身体の緊張が解けることで、自律神経が整い、リラックスモード(副交感神経優位)に切り替わりやすくなります。

これが、マッサージ後の深い眠りにつながります。



また、当産後ケアは訪問型となりますので、移動せず、ご自宅で受けられます。



赤ちゃんを見てくれる人がいなくても赤ちゃんと一緒に受けられます。



途中で、泣いても大丈夫。泣き声で周りに迷惑をかける心配はありません。セラピストは保育士資格もある赤ちゃん専門家でもありますので、泣き声に慣れていますし、ご自宅なので周りを気にする必要もありません。



施術中に赤ちゃんが泣き出したら、遠慮なく中断してください。抱っこして落ち着かせたら、また再開できます。時間のロスではありません、それが訪問の最大のメリットです。








2025/09/10


産後すぐの産褥期に安静が必要なわけ


当産前産後訪問ケアの中で、産後すぐの産褥期の回復トリートメントをご利用される方が一番多いです。




そして、そんな産後のお母さんが良く口にするのが、



「安静が必要っていうけれど、安静ってどうしたらいいかよくわからない」



そうですよね。私も息子を出産後は、意外に身体が動けていたので、少しなら大丈夫かな?と多少の家事をやったりと動いていました。




そももそ、安静にする理由ってなんでしょう。




【産褥期に安静が必要なわけ】


 

  • 子宮の回復

 

出産後、赤ちゃんを育んでいた子宮は元の大きさに戻ろうと収縮します。この子宮の回復には通常6〜8週間かかると言われています。子宮が元の状態に戻るためには、身体を休ませることが不可欠です。



 

  • ホルモンバランスの変化


妊娠中に増加したホルモンが急激に減少し、代わりに母乳を作るホルモンが増加します。この急激な変化は、精神的にも肉体的にも大きな負担となり、産後うつの一因にもなり得ます。安静にすることで、ホルモンの急激な変化による不調を和らげることができます。



 

  • 骨盤の歪みと靭帯の緩み

 

出産時に、赤ちゃんが産道を通るために骨盤周りの靭帯が緩みます。この緩んだ靭帯が完全に元に戻るには時間がかかります。安静にせずに無理をすると、骨盤の歪みが定着し、腰痛や股関節痛などの不調につながる可能性があります。





そして、ここでいう安静というのは、横になるということ。



私もそうでしたが、激しく動かなければそれも安静だと勝手に思っていました。



立っているだけで、重力が働き子宮にも靭帯の回復の妨げになります。




最低限の赤ちゃんのお世話以外は横になって安静にすることが大切なのです。




とは言え、上にお子さんがいるとなかなかそうもいかないですよね。




できる範囲でご家族や外部のサポートを受けながら、極力無理しないように過ごして下さい。





当サロン産後回復トリートも産後の身体の回復を促し、不調を予防するためにお役立て頂けます。





実際、みなさま、受けた後は血流も良くなり、全身の滞りがスッキリして、背中のハリや足の重だるさがスッキリされています(^^♪





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