産後のお母さんから良くこんな声を聞きます。
赤ちゃん産んだら、お腹も戻ると思っていたのに.....
もれなく私もその一人でした....
そうだ!腹筋だ!と思って、写真のようなこんなThe 腹筋運動していませんか?
でも、この腹筋はまだ回復途中の産後ママさんには腰を痛めたり、かえって逆効果なんです。
妊娠中は赤ちゃんが大きくなるにつれ、お腹の筋肉が引き延ばされて ゆるんだ状態になっています。
このインナーユニットは、良い姿勢と良い呼吸のための重要な筋肉で、カラダの一番柱になるとても大切なところ。
柱がグラグラのままだと、少しの揺れでも家が崩れますよね。真ん中の軸がしっかりしているから、安定さが保たれるんです。
そして、インナーユニットの一つ、腹横筋がくびれを作る大切な筋肉なんですよ♪
インナーユニットが弱いまま、エクササイズをしようとすると外側の筋肉を無理して使うことになるので腰を痛めたり、肩こりが出たり不調をきたすことも考えられます。(私が実際、そうでした....)
頭を上げる腹筋は、一番外 腹直筋を鍛える運動になります。
筋肉の付き方をみてなんとなく想像できるでしょうか・・
また、ホルモンバランスが大きく変化することも影響しているとも考えられています。
出産時の会陰切開や帝王切開により、傷の痛みで眠れないこともあります。私も二人目の産後は傷の痛みで眠れない他、皮膚の痒みがひどくなり、眠れなかったです。痛み止めなどで痛みを和らげながら回復を待ちますが、傷の治りを良くするためにも安静にして、しっかり休むことが大切です。
先日、産後のトリートメントで何度か足を運んでいるお客様から頂いた一言に、はっとしました。
ここに私がお母さんのケアにこだわる理由があります。
14年前の長男2歳、次男0歳の子育て時期が私にとって体力的にも精神的にも本当にしんどい時期でした。
当時、引っ越してきたばかりであまり知り合いもなく、また次男が生後2ヶ月の時に、あの東北の大震災が起きました。
東京は被災地に比べればはるかに被害はなかったものの、物資の不足、外遊びの制限等もあり、ピリピリとした空気感がありました。
加えて以前より闘病中だった母の容態が思わしくなく、お見舞いに行きたくても2人の息子を連れて病院に行くのも一苦労でした。
パートナーからのサポートも十分になく、ほぼワンオペ状態だった私は、心身共に疲れはてていました。
イライラも募り、長男に強くあたることもあり、その度に自己嫌悪になっていました。
辛過ぎても、リフレッシュする術もなく、ストレスがたまる日々でした….
そんな時に私がほしかったケア。
それを今届けようとしているのかもしれません。
私だけでなく、ご自身の辛い経験を原動力に、人をサポートする側になりたいと思う人もたくさんいらっしゃいます。
私のセラピスト仲間もそんな想いが詰まった愛溢れる人が多いです。
セラピストにならなくとも、同じように辛い経験をした人がいたら、そうかそうか、辛かったね。と寄り添えるような懐の深い人になると思います。
そう考えると人生で辛い経験というのは、その時は辛くてしんどくても、いつかそれが糧となって、その人をより豊かに成長させてくれるものになるのかもしれません。
話はそれましたが、そんな想いでお母さん1人1人と向き合っています。
だから、人によっては、鬱陶しく感じるかもしれません。
でも、多くの人でなくても必要としている人に届けられたら、それで幸せです。
そんなことを気づかせてくれたお客様に感謝♡
これからも、自分らしく、セラピスト人生を全うしていきたいと思います(^^)
産前産後&赤ちゃん専門セラピストぶん