産後尿もれが気になる...
妊娠期だけでなく、産後尿もれが気になるという方少なくありません。
くしゃみをしたり、ジャンプをした拍子に少しもれる、なんていうことはよくあることです。産後もよくあることなので、あまり心配しないで下さいね。
では、産後も尿もれが起こるのはなぜでしょうか?
一番の原因は骨盤底筋が弱ることが原因です。
骨盤底筋群は骨盤の底(恥骨、尾骨、坐骨の間)にあるハンモック状の筋肉の総称です。
膀胱や子宮、直腸などの臓器を支え、排尿や排便をコントロールする役割を担っています。
上の写真のように、子宮が大きくなると、骨盤底筋は引き延ばされて、過重労働の状態となります。
ちょっとここで、下から荷物(子宮)を支えている手(骨盤底筋)を想像してみて下さい。
この荷物が重くなればなるほど、手の負荷は増えますよね。
この時、その手が下からしっかりと支えるだけの筋力(インナーマッスル)があれば、そこまで負荷は感じないですよね。
また、その荷物が少し偏っていたり(姿勢)すると、余計にそれを支えるだけの筋力が必要になり、負荷も増えますよね。
さらに、妊娠中に分泌される女性ホルモンの影響で恥骨結合と仙腸関節の靭帯(イラスト青い部分)がゆるむことも骨盤底筋が弱る原因でもあります。
ただ、この仙腸関節も靭帯でしっかりと固定されていますので、インナーマッスルが働いていたら、そこまでゆるさを感じません。
言い換えれば、この時期に骨盤のゆるみを過剰に感じる場合は、インナーマッスルの働きが弱い可能性が高いとも言えます。
つまりは、妊娠期からの姿勢・インナーマッスルもとっても大事!!
骨盤底筋も姿勢を保持するインナーマッスル(コア)のひとつ。
産後の尿漏れは、順調であれば産後1~2ヶ月ほどで自然に治ることも多くありますが、骨盤底筋は多かれ少なかれダメージを受けているので、産後すぐから、骨盤底筋を鍛えるケアをすることをオススメします。
では、早速骨盤底筋体操をやってみましょう♪
【骨盤底筋体操のやり方】
- ベッドや床に仰向けに横になり、膝を立てる。両手はへその上に置く。
- 息を鼻から吸う。(お腹→肋骨→胸の順番で吸う。)
- 息を吸いきったら、膣と肛門を少しの力でしめる(しめすぎない)
- しめた膣・肛門が頭上に引き上がる(or骨盤底筋が上に引き上がる)イメージで、ゆっくり口から息を吐く。
息を吐き終わったら、反動で勝手に息を吸いこむ動作にともない、自然と骨盤底筋がゆるむ。
これを5回1セットで、まずは1日2セットから。忘れないよう、寝る前や朝起きた直後に行うのがおすすめです。
POINT)膣をしめるだけでは、骨盤底筋の表面しか働かない。しっかり奥の骨盤底筋まできかせることが大事!!
産前・産後のケアでは、この骨盤底筋体操についても一緒に確認しながらお伝えしております。
以前ののブログで骨盤の痛みについて綴りましたので、良かったらこちらもご覧下さいね。