【妊産婦セラピストが教える安全で効果的なマタニティ腰痛セルフケア(腹帯編】
前回の記事で腰痛の原因が分かったところで、今回は具体的な対策です。
腹帯(妊婦帯)の主な役割は、大きくなるおなかを支え、妊婦さんの体にかかる負担を軽減することです。
具体的には、以下のような役割があります。
1.腹直筋離開の予防

腹直筋離開とは?
腹直筋というのは、お腹の筋肉で一番表面にある筋肉で、その腹直筋が妊娠中に真ん中から左右に開いてしまうことを「腹直筋離開」と言います。
出産後の36%の女性に起こるとされ、そのままにしておくと見た目の問題だけでなく、腰痛などの症状が起きる原因にもなるため適切なケアが重要です。
腹直筋離開は産後でケアする以前にまずは妊娠期からの予防が重要なんです。

姿勢を保つ筋肉のひとつであり、腹筋の深層の筋肉である腹横筋。妊娠中、お腹が大きくなってくると、お腹の筋肉が引きのばされ、この腹横筋が弱ってきます。姿勢が正しいポジションで保ちにくくなり、反り腰になりやすくなります。結果、腰に大きな負担がかかります。
腹帯はおなかを固定し、正しい姿勢を保つ手助けをすることで、腰痛の予防や緩和が期待できます。
3. 冷え対策と保護
お腹の保温:妊娠中は血行が悪くなったり、体温調節が難しくなって体が冷えやすくなることがあります。腹帯はおなか周りを温め、冷えを防ぎます。冷えはおなかの張りにつながることもあるため、保温は大切です。
外部の衝撃・刺激からの保護:転倒したり、何かにぶつかったりした際の外部からの軽い衝撃や刺激を和らげる役割もあります。

