産後すぐは安静が第一と言われるくらい横になることがとっても大切な時期。
動けるからとつい動いてしまうと、立っているだけでも、重力の関係で内臓が下に落ちやすくなっています。
産後1ヶ月くらいは、トイレ、授乳、赤ちゃんの抱っこ等赤ちゃんのお世話以外は横になることが大切です。
また、妊娠期・出産から慣れない赤ちゃんとの生活で、体力は思っている以上に消耗しています。
実際、産褥期のお母さんのケアをさせて頂いても、みなさん背中のハリ、肩こり、臀部の痛み、脚のむくみ等の様々な症状が出てお辛そうです。
とは言え、どんな方にも産後回復トリートメントの最後には必ずお伝えしていることがあります。
それは.....
「腹式呼吸」と「骨盤底筋体操」
これは産後翌日からできる骨盤ケアです。
妊娠中、お腹(子宮)が大きくなることで姿勢が崩れ、姿勢を保つインナーマッスルが弱くなっています。
インナーマッスルを鍛える上で欠かせないのが、腹式呼吸です。
つまり、お腹に呼吸を入れることですが、妊娠中お腹が大きくなって反り腰になっていると、腹式呼吸がしずらくなっています。
本来呼吸をするべきところではない、胸式呼吸をされる方が多いです。
腹式呼吸はインナーマッスルのひとつでもある横隔膜を機能させる上でもとても大切です。
また、腹式呼吸で息を吐き切る時に、お腹のインナーマッスルである腹横筋も働きます。
この吐き切るということが、意外に難しい~という方が多いです。
なので、慣れるまでは一緒に確認しながら行っていきます。
そして、次にこの呼吸に合わせて行うのが、骨盤底筋体操です。
骨盤底筋もインナーマッスルのひとつですが、妊娠・出産で多かれ少なかれみなさんダメージを受けています。
妊娠中に尿漏れがあった、産後も尿漏れに悩まされている方は、特にこの骨盤底筋が弱っていることが多いです。
また、分娩時に鉗子や吸引等の医療介入があった場合も骨盤底筋がダメージを受けやすくなっています。
呼吸に合わせて膣・肛門を締めてゆるめて、骨盤底筋体操を行います。
(※会陰が痛む方は痛みがおさまってから行います。)