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サロンブログ



2025/01/02


産後1~2ヶ月の産褥期のお母さんのケアに伺うと、こんなお悩みを聞きます。



「赤ちゃんが泣いてばかり」
「お腹はいっぱいのはずなのに、泣いている」
「寝かせるとすぐに起きてしまう」
「日中は寝るのに、夜になるとなかなか寝ない」etc...




これには、いくつが原因があります。


  • お腹が空いている、おむつが濡れている等などの体の不快感
  • 便秘やストレスでお腹が張っている
  • 授乳の際の空気の溜まっている
  • 室温や明るさ、周囲の音など環境の変化への不安定感がある




まず知っておいてほしいのは、赤ちゃんは「泣く」ことで気持ちを表現していること。
なので、泣くことに過敏に反応しすぎる必要はありません。


実際、泣くことでストレスホルモンであるコルチゾールが減少することもあります。
(大人でも失恋した人がたくさん泣いてすっきりするってことありますよね(笑))



ただ、あまりに泣かれるとまだ身体が回復途中で、寝不足続きのお母さんにとっても辛いですよね....




何やっても泣き止まない時は、赤ちゃんの身体が強張っていることがあります。


実際、産後の訪問ケアで伺う際に、赤ちゃんがなかなか寝ない、泣いてばかりいる、便秘がち....という場合、赤ちゃんのお腹に触れさせて頂くことがあります。


だいたいの場合、赤ちゃんお腹が張っていたり、身体が強張っていることが多いです。
お腹は便秘だけでなく、ストレスが溜まっている時も張りやすくなります。



約10ヶ月お母さんのお腹の中で育ってきた赤ちゃんにとって、外界の世界で生きること自体、刺激がたくさん。不安と緊張があるので、赤ちゃんも少なからずストレスを抱えています。




そんな時にオススメのお腹のタッチを今日はご紹介させて頂きます。





  1. ママ・パパの手が冷たい場合は温める(お腹温めようね♪っと声かけて赤ちゃんにも始めることを伝える)
  2. 温まった手を優しく赤ちゃんのお腹に手を置く。(お腹と背中でサンドするように温めても♪)
  3. 特に新生児の肌はまだ薄く、デリケートなので、力は入れず。ぴたーっとママ、パパの手を肌に密着させる。
  4. 触れながら、お腹のハリ、柔らかさを感じてみる。



お腹が温まると、気持ちが落ち着きやすくなります。
さらにお腹を優しく「の」の字を描くように優しくマッサージすると便秘にも役立ちます。



赤ちゃんが泣くことが多いと感じたら、ぜひお腹を触ってみて肌からの声を聞いてみて下さい(^^
五感で育児するとママの感が働きやすくなりますよ♪



産後の訪問ケアでは、赤ちゃんのマッサージや関わり方についてもお伝えしております。




★産後1、2ヶ月のケアは産後回復トリートメント




2025/01/01




明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

今年も産前産後のお母さんの心と身体がゆるむよう、邁進してまいりたいと思います。

合わせて、産前産後のお母さんにお役立て頂けるような情報も発信していけたらと思います。


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ではでは、早速今日のテーマは「産後の骨盤」についてお話しします。



よく産後のお母さんから「骨盤あたりが痛い」「歩くと骨盤が歪んでいる気がする」という言葉を耳にします。



これには、いくつが原因があります。



妊娠中、大きくなった子宮によって、骨盤を形成する骨はつなぎ目(仙腸関節・恥骨結合※下の写真の青い箇所)が引き伸ばされます。
また、このつなぎ目がゆるむことで分娩時に狭い産道を通ってくる赤ちゃんの娩出を助けます。







こうした体の変化は、通常、産後徐々に元に戻ってきます。



しかし、骨や関節を支える筋肉や腱が、あまりにも引き伸ばされてしまったり、骨のつなぎ目が大きく離れてしまうと痛みが残ったり、骨盤の不安感につながることがあります。



骨盤は周囲の筋肉のバランスによって位置が保たれているので、腹部が変化する出産は、骨盤を適切な位置に置けず、上下左右に傾くことも影響します。








骨盤自体は「骨」なので、ゆがむことは解剖学的にはありませんが、先の理由から骨盤が前後左右に“傾く”ことはあります。




産後まもなく、この骨盤の不安定感がある場合は、「骨盤帯」を上手く使って、骨盤(仙腸関節・恥骨結合)をサポートしてあげるといいでしょう。
(必ずしも装着する必要があるわけではないんです)



ただ、長期の使用や、きちんとした装着をしないとかえってデメリットにもなります。


デメリット:股関節の可動域を制限してしまう。インナーユニット(姿勢を保持するコア)の機能低下を招く可能性がある。


ゆくゆくはご自身のインナーマッスルを鍛えて、自分のコアのベルトを鍛えることが長く身体を使う上でとっても大切です。



産後のマッサージでケアする際は、骨盤の不安定感や痛みがある場合は、周りのオーバーワークしている筋肉(特に臀部、太ももの外側、前側)をじっくりゆるめていきます。



★産後1、2ヶ月のケアは産後回復トリートメント


★産後2ヶ月以降の骨盤をしっかり整えたい向け
(マッサージ+インナーマッスルトレーニング)
産後骨盤トータルバランスケア









2024/12/31


先日、伺いました産後1週間の3人目ママさん。


背中のハリと骨盤の痛みが気になり、出張マッサージのご依頼を頂きました。



本当は産後6~8週間の産褥期は、安静にするように言われているものの、現実問題、上の子のお世話もある中、なかなかゆっくり過ごせないですよね。



最近、増えてきた産後ケア施設も、上にお子さんがいると、利用したくてもできないのが難しい(+ややお高い)というお声を良く耳にします。


だからこそ、訪問でのケアは二人目、三人目ママさんにありがたいです。と喜んで頂いています。


上の子が保育園、幼稚園、小学校に行っている間のママとべびちゃん二人の時にケアするケースが多いです。

中には、パパやサポートしにいらっしゃっているお母様がベビちゃんも見ていてくれることもあります。


少しゆとりを持って時間を取っていますので、途中で授乳やオムツ替えタイムがあっても大丈夫です。

赤ちゃんですので、泣くことも当たりまえ。



だから、途中で泣いてしまったらどうしようと心配する必要もありません。私もできる範囲で赤ちゃんを見させて頂きます。
(セラピストは保育士資格+ベビーマッサージ講師11年のプロでもありますので、安心してお任せ下さい。)


赤ちゃん育ての気になることも遠慮なく聞いて下さいね(^^♪


もし、ママがよりゆっくりマッサージを受けたい場合は、ご家族やベビーシッターさん等公的機関の託児サービスを利用するといいかもしれません。


ママが一番心地よい選択をされてみて下さい。


産後1、2ヶ月の訪問産後回復ケアの詳細は下記よりご覧ください。






2024/12/27
産後 下腹ポッコリがなおらない!



産後のお母さんから良くこんな声を聞きます。


赤ちゃん産んだら、お腹も戻ると思っていたのに.....



もれなく私もその一人でした....

  


じゃあ、どうしたらいいの。







そうだ!腹筋だ!と思って、写真のようなこんなThe 腹筋運動していませんか?


でも、この腹筋はまだ回復途中の産後ママさんには腰を痛めたり、かえって逆効果なんです。
  



妊娠中は赤ちゃんが大きくなるにつれ、お腹の筋肉が引き延ばされて ゆるんだ状態になっています。

そして、お腹の一番奥、インナーユニットと呼ばれる筋肉たちも引き延ばされています。

  



このインナーユニットは、良い姿勢と良い呼吸のための重要な筋肉で、カラダの一番柱になるとても大切なところ。





  

柱がグラグラのままだと、少しの揺れでも家が崩れますよね。真ん中の軸がしっかりしているから、安定さが保たれるんです。

  

そして、インナーユニットの一つ、腹横筋がくびれを作る大切な筋肉なんですよ♪


インナーユニットが弱いまま、エクササイズをしようとすると外側の筋肉を無理して使うことになるので腰を痛めたり、肩こりが出たり不調をきたすことも考えられます。(私が実際、そうでした....)

  



頭を上げる腹筋は、一番外 腹直筋を鍛える運動になります。

筋肉の付き方をみてなんとなく想像できるでしょうか・・




カラダを曲げる方向に力が入るので、薄い縦長のお腹を作ろうとするならまずは腹横筋が大切です♪


天然のコルセットとも言われる深層の筋肉です。
産後骨盤ベルトをなんとなく装着している場合は、この天然のコルセットを鍛えていく方が長く身体を使う上で大切です。



また、腹横筋は他の姿勢を維持する筋肉である骨盤底筋、横隔膜、多裂筋と合わせてユニットで働くので、ここも一緒に意識してトレーニングすることが大切です。(例えば、呼吸筋である横隔膜との連動→しっかり息を吐ききる時に腹横筋がより働く)



言い換えれば、正しい姿勢を意識するだけでも、このインナーマッスルが働きやすいポジションになるということです。



産前から姿勢が大きく変わるため、この姿勢への意識を妊娠からもっていると、マタニティ期のマイナートラブルの軽減、産後のマイナートラブルの軽減にもつながります。






姿勢を正しいポジションを取るためのポイント

  1. 骨盤の位置をニュートラルにする(両腰骨と恥骨を三角で結び、この三角を地面と垂直にする)

  2. 頭を上から引っ張られているように伸ばす。(姿勢を良くしようとすると、変に肩に力が入りやすくなりますので、まずは上から引っ張られている意識をもつといいです。

  3. 肩が前に入りやすい場合は、一度肩を大きく外側に回してあげると開きやすくなります。(但し肋骨が前に出過ぎないように)
  4. 足裏三点(母指球、小指球、かかと)でしっかり地面をとらえる


    カメラ等で体を横から写した時に、耳・肩に向けて鎖骨の延長線上の骨(肩峰)・骨盤付近、太ももの側面の真ん中(大転子)・くるぶしが一直線に結べると良い姿勢と言われています。


      
    写真は私ですが、ひざがまだぴんっとはっていますね(汗)少しひざもゆるめる方がいいです。



 下腹ぽっこりをどうにかしたいと思ったら、まずは、正しい姿勢から意識してインナーマッスルを働きやすくすることから始めましょう♪(私も引き続き頑張ります)






2024/12/26


腰が痛い...。それって、仙骨痛みかも?




よく、産前産後のお母さんから、腰のこのあたりが痛いんです....と言われます。


どのあたりですか?と実際に痛いところを指してもらうと、「仙骨」あたりを指します。


聞いた方も多いかと思いますが、仙骨はお尻の割れ目の少し上のあたりに位置する骨






仙骨は、背骨の付け根に位置するため、上半身の土台としての役割があります。 さらにその負荷を両足に分散する役割もあります。 
仙骨が損傷すると人間は立つことが難しくなるくらい大事な骨です。


そして、女性は出産の時にこの仙骨の動きがとっても重要なんです。


仙骨の傾きや仙腸関節の可動性低下が妊娠中に起こると、出産時に赤ちゃんの回旋に合わせた仙骨や腸骨の動きが正常に行われず、産道が狭くなる可能性があります。


先日、ケアさせて頂きました産後のお母さんもこの動きが悪く回旋異常となり、無痛のはずが、会陰切開となり、産後もしばらく痛みが続いたとのことでした。



仙骨痛になる方の傾向として多いのが下記のような仙骨で座る仙骨座位。

イスやソファーにもたれかかったりすると、この仙骨座りになりやすくなります。





本来、仙骨は座るための骨ではないので、この座り方をすると、腰への負担が増えるほか、お腹のインナーマッスルが働きにくくなります。


座る時はイラストの左のように、座骨(左右のお尻を触るとぼこっと出ている骨)で座るのが正しい座り方。


この時、反り腰さんに多いのが、腰を反らせ過ぎてしまうこと。

腰を反らせ過ぎず、骨盤をしっかり立たせて座ることを意識してみて下さい。


もし、骨盤を立てるのが難しく感じたら、お尻の下(お尻の後方部分)に降りた畳んだタオルを置くと、骨盤が立ちやすくなります。


赤ちゃんの授乳・ミルクタイムなどで座って抱っこすることが多いので、座り方ひとつ気を付けるだけでも腰への負担を減らせます。


合わせて、授乳する時は、お母さんが前かがみにならずに、赤ちゃんが自分の方に来てもらえるポジションを取ることも大事です。
授乳クッションだけでは高さが足りない場合は、クッション等を追加して高さを出してあげるといいですね。








産前産後のケアをさせて頂く際は、お母さんへのマッサージだけでなく、日々の姿勢への意識、インナーマッスル(特に骨盤底筋体操)の鍛え方などについてお伝えさせて頂いております。


せっかくマッサージして、身体がゆるんでも、日々の身体の使い方次第で、元に戻りやすくなります。


変化が多い産前産後だからこそ、ご自身の身体と向き合ういいチャンスだと思います。
(私自身、産後16年経って、そのことに気づきました.....でも今自分の身体ととことん向き合って、なかなか楽しいです♪)








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